11月19日の呪い

 

 

永遠、それは信じるに値しない単位。

永遠、だとしたら目の前にあるからだは果たして?

永遠、いつか0へと回帰するその理に乗じて、

永遠、ならばすべて幻だと仮定して。

 

生まれる前、母に「しーにはかわいい女の子が生まれるよ」と微笑んだ祖父の誕生日が日付変わって昨日であったことを知った時の絶望感たるや。

わたしにうしなうことを教えたあの人もあの人もあの人も誕生日、いくつになったんだっけね。31歳と36歳と41歳か。全員ババアじゃねえかそりゃそうかわたしだってもう28歳なんだから。

 

アジカンで最強なのはどう考えても『君という花』なんだけどこれ聴くたびに思うしそうでなくてもわたしの基礎みたいなところでいつも、しあわせになってねって15歳のわたしが奥歯を食いしばっている。勿論26歳のわたしも28歳のわたしも素直に、心の底から素直に、おめでとうって言ったんだけど、それにしたってなんでなんだよって15歳のわたしはずっと思ってるからな。記憶の彼方にいるわたしがずっとずっとずっとなんでなんだなんでだったって訊き続けているって、あなたはそんなこと知らないでしょうし知らなくていいんですよ。高校卒業してしばらくするまで『Re:Re:』を聴けなくなった、わたしのこころの返り血すら浴びてくれなかったあなたが、あなたが、あなたがかけた呪い。知らないでほしい、知らないで、見ないで。若かったからなんてふざけたことを言わないところだけ、今でも誇りだよ。今でも寄り添って話してくれるところが以下省略。

ああやっぱり特別な呪いだったんだって書けば書くほど思うよ。他の人は何にも思わないもん。思うんだけど、無理に捻り出してるというか。貴方への恨みつらみを吐き出すときの語彙の多さ!自分でもびっくり。あなたの掌で永遠に踊ってあげる、それがあなたの呪いへの返答です。えいえん、惜しげも無く言ってやる。使ってやる幻の単位、えいえん!

毎年忘れずにあなたの食った齢を数え続けてやる。生きるだけで効いてくる毒!生まれた瞬間から後ろ向きにビルの最上階から飛び降りた姿勢、地面がどこにあるかなんて知らずにわたしたち。だからわたしの呪いと運命の一本勝負ってことっすね、先輩。