みんないつかは大団円

 

 

誰かの勝手を他の誰かに当たってはならないし、みんな痛いのは一緒。生まれる時も死ぬ時も少なからずきっと痛いのだろうな。生きてる間も痛いことばかりで、わたしたちが痛みに苦しみ喘がないことなんてあるんだろうか、なさそう、生きるのきついな。

わたしの痛みがあなたに見えないのと同じように、あなたの痛みを見ることなんて出来ないから、わたしはたくさんたくさん想像する。想像出来ることはすべてあり得ることだ。痛みに大きさなんてないんだ本当は。正しい量をはかることも出来っこない。あなただけが、わたしだけが、知っている。

だから「みんないつか死ぬよ〜〜」って歌ってくれるsyrup16gが好きだし、真実だねって思うよ。syrup16gは、五十嵐隆は、きちんと概念でいいな。これが作品なんだろうな。わたしは疲れた、もう眠いよ、目を開けることすら億劫。早めに大団円頼むマジで。

 

三月の丘の上、あなたの手を離して、自由に躍る姿をみていたかった。

どんな音楽を選び、どんな服を着て、どんな声で歌い、どんなステップを踏むのか、そのすべてを手に入れられる日なんてくるわけがないんだ。

わたしとあなたは、そしてあなたとあなたも、他人なんだよ。他人でよかったと思うこと、本当はあんまりないんだ。本当は、本当の本当は、ずっとあなたに食い尽くされたかった。飲み干してもらいたかった。誰も完全をくれない。完璧である必要なんてなかった、完全が欲しかった。ゆるしてほしかった。わたしがゆるせないわたしのことをゆるしてほしかった。

にこにこと地獄を歩くために靴を脱いで裸足になった。春の匂いが流れ出すたびに、わたしはもうだめになってしまう。ずっとずっと小さな頃から、わたしの膝は地面と仲良し。足の裏は真っ黒で、びたびたと流れるのは涙なんかじゃなかった。水浸しになったあの時、そのまま隕石に直撃したらどんなに幸せだっただろう。雪に埋もれる笑顔の隣に倒れて車に轢かれてしまいたかった。

 

わたしがどこにいこうと関係なくないですか?誰もわたしを所有しなかった。望んだり願ったりで所有でなかった、わたしはきっと所有されたかった。檻の中の青い鳥でよかった。

権利とか責任とかなんなんですか?そういうところで考え始めたら終わりなものを扱っているのではなかったの?もう手遅れですね、最初から見失っていたんです、きっと、お互いに。うらみつらみもここまでにして、とっとと死ねって心底言って。望んで願って。何もいいと思えないって歌った椎名林檎、本当にそう思ってたのかな。世界とか人ってそんなに退屈?わたしには眩しくてつらいです。早く消えてなくなりたい程度には。自分の才能の無さも、見えてしまった天井も、すべてアップデートしてやるって思ってたんですけど、もうだめです、だめでした、とっくにだめになっていたんでした。